海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

山行記(5) 上高地-岳沢

 またまた山の話ですが・・・

 9月30日~10月1日、久し振りに妻を誘って上高地に行きました。紅葉には早いですが紅葉の盛りは激混みだろうし、高所では少し色づきはじめているかもしれないと期待しつつ上高地河童橋から真正面に見える岳沢に登って来ました。

山に行こうというと妻には警戒され大抵「NO」です。富士山の弾丸登山、積雪の中の北八ヶ岳・にゅう登山に悪い思い出があるためです。特ににゅうは10月下旬、遅い紅葉を見に行ったつもりが初雪初冠雪となった中を白駒池-にゅう-中山-高見石-白駒池と歩かせたのがよほど辛かったらしく、いまだに「大変だった辛かった」とチクチク言われます。

一方上高地は20年前に家族で行って以来ですが、平湯温泉に泊まって大正池から田代湿原、河童橋、明神池、岳沢湿原と周った1日が良い想い出で残っているようで、上高地の小梨平のケビンを取ったから、少し登るけど早めの紅葉を見に行かないか?と誘ったら以外にも即OKしました。「少し登るけど」は正確には片道距離3.8km、標高差690m、往復のコースタイム4.5時間でルート定数も富士山富士宮ルートの5合目~元祖7合目と同じくらいですから、決して嘘ではありませんが、実際に歩かせたら何と言われるか、ちょっと心配。

上高地河童橋ー岳沢小屋往復

 標高 上高地1500m 岳沢小屋2200m

 ルート定数 17.8 コースタイム4.3hr、行動距離7.6km、

          累積標高差△0.73km、▽0.73km

 

前日

 上高地はマイカー規制があるので、静岡から車で行く場合、上高地の手前の沢渡に車を停めてシャトルバスか乗合タクシーに乗り換えることになります。沢渡の駐車場は全部で2000台くらいのキャパがあるそうですがハイシーズンは満車になることも多いようです。紅葉本番には少し早いですがそれでも人気の上高地、混み具合も判らないので、前日に沢渡の駐車場まで行って仮眠して早い時間のシャトルバスで上高地に入り、岳沢まで往復して下りてきてからゆっくりすることにしました。前夜21時に静岡を出発、中部横断道-中央道-長野道を走り松本ICで降りてR158を上って沢渡のバスターミナル下の市営かすみ沢(第3)駐車場に着いたのは深夜0時5分でした。この駐車場は400台くらいのキャパがあるようですが既に9割ほど埋まっていました(既に上高地に入っている人と私たちののようにこれから入る人の比率は判りませんが、朝一のシャトルバスの乗車具合を見ると、既に上高地に入っている人の方が多かったのかなと思います)。

沢渡の駐車場は市営民間どこも1日700円で統一されていてどこに停めても同じなのですが、市営駐車場は24時間入出場ができるのに対し、民間の駐車場はシャトルバスの運行時間以外は閉まっているようです。また市営は日付を跨ぐと2日分になるそうですから、0時5分着はまさにベストなタイミングでした。

駐車場の気温は車の外気温計で16℃、思っていたより寒くなく、寝袋に入るまでもなく薄い毛布で快適に仮眠できました。

 

1日目

沢渡-上高地

 朝5時に起床、天気は晴れで朝焼けの雲も見え期待感が増します。この時点でかすみ沢駐車場は満車、準備中もポツリポツリと車が入ってきては他の駐車場に移って行きました。準備をして5時40分発時のシャトルバスに乗りました。時刻表は5時発、5時30分発、6時発になっていますが、5時30分発の後の臨時便なのか乗車人数が少なく発車を遅らせたのかは判りません。同便に乗ったのは30人ほどでした。

乗車時間は約30分で片道1300円、往復2400円です。上高地までは右が山、左が川なので左側に座るのがお勧めですが、この日は朝霧が濃く大正池は真っ白でしたが、徐々に霧が晴れていくタイミングで6時10分に上高地バスターミナル(BT)に到着しました。

沢渡にて 好天を期待させる朝焼けです

さわんどバスターミナル 意外に静かでした

車窓からの大正池 朝霧の中です

明神岳

上高地バスターミナルから河童橋に向かいます

小梨平キャンプ場-河童橋

 山は朝が早く上高地も既に多くの人が外に出ています。大正池からの遊歩道も散策する人が多く見られ、BTから河童橋周辺にかけても多くの人でにぎやかでした。

今夜は森のリゾート小梨平キャンプ場のケビンに泊まります。河童橋の先徒歩5分くらいにありますが、ここはケビンとキャンプ場があり売店、朝昼版食べられる食堂のほか風呂もあります。上高地にはおしゃれなホテルも多いので「リゾート」というには?ですが、山を楽しむために来る人たちにはリーズナブルでうれしい施設で、私一人なら迷わずテント泊なのですが妻が一緒なので今回はケビンです。宿泊者はチェックイン前チェックアウト後も無料で荷物を預かってくれるので、散策や山歩きを目一杯楽しむ人にはうれしい応対です。

岳沢に登るための荷物だけを持って河童橋に戻り、静かなベンチを探して今日の目的地を眺めながら買ってきた朝食を食べました。

上高地といってまず出て来る写真は河童橋から梓川の上流に向かい正面奥にそびえる穂高の山々ですが、穂高の山々に挟まれて中央を上に白く伸びる大きな沢が今日登る岳沢で、中腹2200mに目的地の岳沢小屋があります。紅葉といえば涸沢が超有名ですが上高地から約6時間で少しハードルが上がります。それに対し岳沢小屋へは約2時間半、ケビンとはいえ山小屋泊まりではなく上高地泊りで、自分も楽しみ妻も楽しませるには我ながら良い計画だと思っています。

振り返ると朝日を浴びた焼岳も綺麗です

上高地といえばこの風景ですね

真ん中の白い谷筋がこれから登る岳沢です

かすかに目的地の岳沢小屋も見えていました

梓川の岸に出れば小梨平キャンプ場からも穂高の山々が良く見えます

河童橋-岳沢登山口

 7時20分に河童橋を出発しました。森の中を少し歩くと木道の上に取り付けられた熊ベルが現れ岳沢湿原に入ります。湿原を過ぎるとそこが岳沢登山口、明神に向かう道から分岐しています。

 上高地一帯では熊が多く目撃されており怪我をするケースも出ているようで、上高地BTから河童橋周辺、遊歩道や登山口に熊への注意喚起や目撃情報などが掲示されていました。熊鈴をつけて歩いている方が多く、朝夕は登山道の脇にも出て来るようですし実際に岳沢湿原の手前の遊歩道上にも熊のものと思われる糞が落ちていました。今日泊まる小梨平キャンプ場でも2年程前に食料を狙われた登山者がテントごと引きずられて怪我をしており下草を刈り広げたり食料保管用のコンテナを用意したり対策をしたようです。熊がいないところで熊鈴は迷惑だという声も多いようで、熊鈴は効果がなく煩いだけだから俺はつけないし仲間にもつけさせないとか声高に語っていた一見ベテラン風の人も知っています。BTや河童橋周辺では熊鈴は控えて、という掲示がありましたし、岳沢小屋でも小屋の周りに熊はいませんから熊鈴を控えて、という掲示がありましたが、横には小屋と沢を挟んだテント場では熊が出ているとも掲示されていました。熊に出会わないことが第一であることには変わりありません。熊鈴を鳴らさなければ熊に出会わないということもあり得なく、熊鈴の音で警戒する素直な?熊もいるでしょうから使用の良し悪しは難しいですね。ガラガラチリンチリン鳴らしているグループも良く見かけるので煩わしさが増してしまうのかもしれません。私は自分が不安だと思う時はつけています。今回も河童橋から登山口までは控えましたが、登山口から岳沢小屋の間は2人で1つ熊鈴をつけてチリンチリンと鳴らしました。

岳沢湿原 熊鈴を鳴らして木道を進みます

水が綺麗です

登山口-岳沢小屋

 7時45分に登山口を抜け、いよいよ岳沢小屋目指して登りが始まります。パンフレットなどでは初級コースと紹介され、小屋のHPに小学生も元気に登って来ますとも書かれています。時間の余裕もありますし妻が途中で帰ると言い出さないように、景色を楽しみながらできるだけゆっくり登ることにしました。

登山口で山岳パトロールと思われる方が3名、声をかけて下さりながら追い越して行きました。一緒に登るような体力はありませんが、それでも心強く感じました。

登山口から暫くは森の中を登ります。明神方向へは沢山の人が歩いて行きましたが、登山口からはパトロールの方々以外は暫く誰も追い越さず誰にも追い越されずという静かな登りでした。登山口から岳沢小屋までは登山口を№10、小屋を№0におよそ10~15分の間隔になるよう標識が付けられています。そのおかげで他の山なら特に登山中はYAMAPで地図を見て現在地と先の行程を気にするところですが、今回は登山中も下山中も一度も見ませんでした。

№7は名所?の「風穴」、地下に凍土があって冷気が噴き出ているので夏に人気の休憩ポイントとのことです。

この日は森の中では暑さは感じずかすかに頬に冷気を感じる程度でしたが、常に冷気と湿気があるからなのか、風穴の上の斜面は苔で覆われていました。

№6は見晴台と名付けられていましたが、その名の通り森を出て一気に視界が開け、「岳沢」越しに上に西穂高を見上げ下に上高地を見下ろせる展望台のようになっています。小屋までまだ1/3のポイントですが、それでも随分登ってきたと思わせてくれました。ここからは岳沢に沿って林の中に出たり入ったり、沢越しの山々を眺めながらの登りです。

さわんどBTのインフォメーションの山オヤジさんが「岳沢はまだ早いけど上の方は色づきはじめたから小屋を越えて藪を漕いで西穂高に向かって登れば・・・」などと教えてくれた通り、稜線の直下は僅かに黄色みを帯びて見えますが、登山道や岳沢の左右はまだ緑濃くやはり紅葉には少し早いようでした。但し小屋の上から藪を漕いで更に登るつもりはありません。

登山道はよく整備されていて歩きやすく、特に平らな岩が段差の大小がないように長く階段状に積み並べられたところなどは、この登山道を作り維持して下さっている方々の苦労を大変ありがたく感じます。

№1は最後のポイント、小屋見峠と名付けられている通り、ここでようやく岳沢小屋が見えますがすぐ上、小屋で休む人たちの声が聞こえるくらいです。ここで初めて岳沢を渡り10時35分に小屋に到着しました。河童橋から3時間ちょっと、岳沢湿原で取った時間や途中の休憩時間を考えると実質2時間30分でほぼコースタイム通り、慣れない妻と登ったわりには順調でした。途中で疲れたと言われましたが帰りたいとは言われずヤレヤレです。意識してゆっくり、ペースを一定にして登りましたが、目的地が山小屋でそこまで行って展望を楽しみながら昼食と休憩ということがはっきりしていたことも良かったかもしれません。何より天気が良かったことが大きかったと思います。

岳沢への登山口 ここから2時間ちょっとの登りです

暫くは森の中を登ります

          

1/3まで登ってきました 森から沢に出ました 

岳沢を挟んで西穂高間ノ岳が間近に見えます

六百山も・・・

右に穂高の山々を眺めながらの気持ちの良い登りです

No2標識 4/5まできました このような標識があると励みになりますね

もう一踏ん張り

No1標識 岳沢を渡れば小屋はすぐそこです

岳沢から見る西穂高岳

河童橋から見上げた景色を上から見下ろします

岳沢小屋

 聞いていた通り岳沢小屋からの展望は最高でした。前に上高地を見下ろして遠く乗鞍高原を望み、左右と背後を見上げれば明神岳-西穂高岳-奥穂高岳-西穂高岳が目前に山稜くっきりと聳え立っています。紅葉というには早くスナップ写真では良く判りませんが上の方はかすかに色づいており、何より天気にも恵まれ登ってきた甲斐がありました。来週、再来週はきっと見頃でしょう。

前日まで暫く雨が続いていてヘリによる物資輸送ができなかったのだと思います。ヘリが何回も荷物を下げてあちこちの山小屋と飛び交っていました。

小屋は階段状に宿泊棟、厨房売店、トイレと分けて建てられていました。一番前がテラスになっていてテーブルが5つほど置かれておりそこで景色を楽しみながら食事、休憩ができますし、テラス以外にもベンチや大石のテーブルが置かれていてそこで休むことができます。私たちはテラスに席を取ることができ、そこでビーフカレーを食べ、持って上がったミルとバーナー、コッヘルで山コーヒーを楽しみました。

白馬岩岳の天空のブランコの人気が高いようですね。ブランコと言うよりは揺れるベンチですが、岳沢小屋にもありました。天空のブランコは標高1300m、こちらは2200mですから高さはこちらの方が上です。有料ですが100円だし石組みの上から足先が飛び出して見えるのでそれなりのスリルはありました。

岳沢小屋には穂高岳に登り下りする登山者のためのテント場もあります。私には技量も経験もないので岳沢と穂高を登り下りするのは無理ですが、風景を見るためだけでもここにテント泊をしてみたいと思っていました。今回は私がテントを担いで登れるかを確認する下見でもありましたが、岳沢小屋までなら何とかなりそうです。小屋の横には2張り分しかスペースがなく、小屋の上で沢を渡り返した斜面が主なテント場ですが、狭いながらも密集した狭苦しさは感じずに済みそうでした。晴れていれば朝夕の景色も夜空も素晴らしいことでしょう、いつか早いうちにテン泊で再来したいと本気で思いました。

トイレは当然有料ですが100円、きれいに管理されていますし富士山の300円がとても高く感じます。テン泊者にも夕食を提供してくれるそうです。

岳沢小屋に着きました

テラスから 上高地を見下ろし遠くに乗鞍高原を望みます

テラスから 前穂高岳明神岳 うっすらと色づいて見えます

テラスから 奥穂高岳(だと思います)

テラスから ジャンダルム(だと思います)

穂高岳には重太郎新道を登ります

昼食は岳沢小屋のビーフカレー1200円

バーナーとミルを持参して山コーヒーも楽しみました

天空のブランコならぬ揺れるベンチ

ベンチですがそれなりに迫力あり

岳沢小屋-登山口-河童橋

 岳沢小屋にすっかり長居し、11時50分に下山を開始しました。下山開始の直前から雲が増え始め、暫くは雲の切れ間からの日差しも残っていましたが、13時前には全天を雲が覆い稜線の下に下がって来ました。夕方から雨の予報もでており、途中立ったままでの小休止を2回程挟んだだけで下り続けて登山口着は14時。河童橋の先にある上高地ビジターセンターを見学して14時40分、雨に降られることなく小梨平キャンプ場に戻りました。

同じ登山道を往復しましたが、下から見るのと上から見るのでは木々の色づきが少し違って見え、下りの方が紅葉シーズンの訪れを感じました。

再び岳沢を渡り小屋に別れを告げます

心なしか復路の方が木々が色づいて見えました

穂高の山々に雲がかかってきました

かなり下がってきました 上高地が少し霞んで見えます

小梨平キャンプ場

 受付は朝済ませておいたので、混む前にとそのまま風呂に入り汗と埃を流してからケビンに入りました。

その時点では夕方からの雨も翌朝には上がって天気が良くなるとの予報でしたので、明神池や田代湿原、大正池などの散策は翌日に回すことにし、荷物を整理したあと15時40分頃、土産の下見と夕食のため散歩に出かけました。河童橋周辺のホテルからBTまで食堂や売店を順に覗きながらぶらぶら歩いた後、17時前にキャンプ場の食堂に戻って夕食、夫婦そろって松本の郷土料理「山賊焼き定食(1400円)」を食べましたが、60席ほどの食堂はほぼ満席でした。

夕食を終え部屋に戻って買ってきたチーズや菓子を食べながら寛いでいると雨が降りだしました。チェックアウト時間は10時なので、翌朝早起きして雨が降り止んでいたら大正池や明神池を回ってみようと21時に就寝。

外の気温は15℃くらいだったでしょうか、久し振りのワタ布団と毛布でしたが暖房なしでも快適でした。

就寝後しばらくして本降りになり、やがて強く屋根を叩くようになりましたが、天気回復の予報を信じます。

私たちが泊ったケビンはトイレなしで外の公共トイレに行かなければなりませんが、朝から「熊に注意」と言われ続け、最近の目撃情報の掲示を目にし、このキャンプ場で2年前に起こった熊の事故も知っているので夜のトイレだけは少しドキドキです。キャンプ場内は所々に外灯がありますしトイレの照明も点けっぱなし、各ケビンの玄関の常夜灯も点いていますがキャンプ場の隅々まで届くようなものではありません。各建物の間隔も広く取られており、下草もきれいに刈り払われていて見通しが良いのですが、灯りの外は真っ暗に見えるのでどこから熊が現れてもおかしくないように思えてしまいます。受付時に懐中電灯も1本渡されますが自前のヘッドライトも持って、思わずきょろきょろと周囲を照らしながらトイレに行ってしまいました。

キャンプ場、河童橋やBT周辺を歩くだけなら足元も良くトレッキングシューズでなくてもスニーカーやサンダルでOKです(でも小梨平の食堂のスタッフは皆さんトレッキングシューズを履いていました)。各売店は土産を買い求める人がレジで列をつくっており、BTのシャトルバス乗り場もすでに長蛇の列でしたが、散歩中も散歩から戻る途中もまだまだ大勢の人々が急ぎ足でBTに向っていました。例えばさわんど行は16時55分が最終ですが、乗り切れなければ臨時便を出してくれるのでしょうか。

 

2日目

上高地-帰宅

 4時過ぎに目を覚ましましたが、散策をするには強過ぎる雨が降り続いていました。結局7時近くまで本降り、

その後ようやく弱くなって降り止んだのは8時頃でした。

6時30分を過ぎたところで上高地散策を諦め、早めに沢渡に戻り松本城を見て帰ることにしました。

念のため雨具を着て8時前にチェックアウト、ちょうどその頃に雨も止みましたがまだ雲は低く垂れこめており、

あちこちからもやが湧き出ていました。

そのままBTに向かい、前日下見しておいた土産を買ってシャトルバス乗り場にならんで8時45分発に乗車しました。流石にこの時間上高地を出る人は少なく乗車率も50%以下でしたが、天気回復の予報もあってか、新たな人たちが上高地入りを始めていました。BTから大正池まで歩いてそこからバスに乗ることも考えましたが、妻はすっかり松本観光モードに入っておりNGが出ました。

その後は9時15分さわんどBT着、9時45分駐車場発、途中道の駅に寄りながら松本城着11時30分、松本城やその周辺を観光し14時30分松本発、松本ICから長野道、中央道、中部横断道を戻って18時30分に無事帰宅しました。

山は雲と靄に覆われています

テント泊者には昨夜の雨は大変だったでしょうね

河童橋からの風景もこの通り

上高地バスターミナル

・・・松本城

 やはり紅葉には少し早かったですが、上のほうは微かに色づいていて秋の訪れを確かに感じました。翌週末、翌々週末は見頃になりそうです。岳沢に登った日は天候にも恵まれ素晴らしい景色を堪能しました。今回のコースは妻も満足したようで、大変だったけど頑張って登った甲斐があったと言っていましたし、息子夫婦にLINEで写真とともに貴方達も連れてきてあげたいなどと送っていましたが、では次は体力的に同じくらいの八ヶ岳の~と言ったらNOと言われました。山に目覚めるにはまだまだ遠いようです。ただ上高地は是非また来て散策したい、ホテルでなくても小梨平キャンプ場のケビンでも十分満足と言っていましたので、間違いなくまた来ることになりそうです。

          

密かにこんな紅葉を期待してました(岳沢小屋HPのスタッフブログより借用)

 

おまけ

森のリゾート小梨平キャンプ場

 河童橋から5分ほど、明神方向の途中にあるキャンプ場です。テントサイトとタイプの異なるケビンがありますが、いずれも森の中に広々と配置されており解放感があります。ケビンは長屋タイプですが、山に慣れた方が多いのかケビンの内外を問わず皆さん静かに過ごされており落ち着きます。テント泊は1人1泊1300円、ケビンは最も安いBタイプでBシーズンの土は1人1泊6000円、Aシーズンでも1人1泊6500円(1人使用は10000円)。4人まで泊まれ6畳にキッチンがついて寝具の他ガスレンジ、シンク、調理器具や食器も4人分用意されており、炊飯器まであって食材を持ち込めば家庭同様に自炊ができます。一部の食材は売店で購入することもできます。事前予約制ですがバーベキューセットやケビン内でも食べられる寄せ鍋セットも頼めるようです。

食堂は7時~14時が朝食・昼食営業、16時~ラストオーダー17時20分が夕食営業、売店は7時~18時までの営業です。風呂は14時~18時で700円、一度に7~8人入れるくらいの大きさです。

シーツとマクラカバーはチェックイン時に選択済のものを渡されます。何とTVもありましたし寒い時のためにファンヒーターもあります(灯油購入は有料です)。但しBタイプにはトイレはついておらず、外の共用トイレを使うことになりますが、清潔なので往復が面倒なだけです。

Bタイプの他、もう少し広くトイレがついたAケビン、デッキがついたDケビンがあり、少し高くなりますが

4人以上のグループや上高地散策とケビンの時間をゆっくり過ごしたい方にはA,Dがお勧めかも。

テントサイトはAからLまで12区画に分けられておりいずれも森や林の中です。40張りほどが張られていましたが、梓川沿いの明るいKサイトやLサイト、施設に近くて便利なB、C、Iサイトに集中していました。

K、Lサイトはカラマツの大木の下の林間ではありますが、平らで開放的で目前に梓川越しの穂高の山々が見えるので人気なのでしょう。

上高地には様々な宿泊施設があり、折角上高地に行くのだから窓から山々が見える居心地の良いホテルで夜もゆったり過ごしたいという方にはお勧めしませんが、目一杯外歩きを楽しんだ後はとにかく静かにゆっくり過ごしたい私には十分満足、小梨平キャンプ場が最もリーズナブルです。

上高地の食事事情

 上高地はどこのホテルやロッジにも食堂やレストラン、カフェ、売店があり朝早くから開いていますから、朝食や昼食に困ることはありません。パンや牛乳を買うこともできます。ただ食堂、レストランを使えるのは遅めの昼食まで、朝が早いので夜も早くどこも15時~16時頃までにはCLOSEしてしまいます。午後遅くなっても人は沢山いますが土産を漁る人と山から下りてきてそのままBTに急ぐ人、その日の宿と食事が決まっている人ばかりで外来の夕食利用者が少ないからかもしれません。

例えばBTの市営の上高地食堂も朝6時にはOPENしますが、時期にもよりますが午後は遅くとも16時にはCLOSEしてしまうようです。BTの売店も時期によっては16時30分にCLOSEすることもあるようです。

そんな中確実に夕食を食べられるのはラストオーダーが17時20分の小梨平キャンプ場の食堂。街の定食屋風で豪華なメニューはありませんが上高地の中では最もリーズナブルですし、味も中身も真っ当です。横の売店でワインや日本酒を買って飲むこともできますしジョッキの生ビールもありあした。宿泊者以外の外来者もOKです。

 

歩いたルート