
東天狗岳(左)と西天狗岳(右)
八ヶ岳/東天狗岳(標高2640m)
行程 初日 唐沢鉱泉(標高1870m)➡黒百合平(2400m)
➡天狗の奥庭(2420m)➡東天狗岳(2640m)➡中山峠(2410m)
➡黒百合平(黒百合ヒュッテテント泊)
2日目 黒百合平➡唐沢鉱泉
データ ルート定数 23.27 コースタイム 6時間20分 歩行距離 9.4km
累積高低差 887m
天場 黒百合ヒュッテテント場
1人1張1泊2000円、トイレ使用料・飲料水代込み
予約不要で当日現地受付、水はヒュッテの中に宿泊者・テント泊者用の
ポリタンクが置いてあり、そこから給水する

今回のルート
梅雨入り直前の6月6~7日、唐沢鉱泉から入山して八ヶ岳/東天狗岳に登ってきました。
北八ヶ岳に属している天狗岳は隣の根石岳や硫黄岳から眺めていましたが登るのは今回が初めて。頑張れば日帰りできる山ですが、いつも通り途中の黒百合ヒュッテのテント場でテント泊のゆったりコース。
快晴登山とはいかず東天狗岳山頂は横に並んだ西天狗岳も見えない真っ白な霧の中、西天狗岳はまたの機会にとパスしましたが、雨に降られることもなく常に鳥のさえずりに囲まれて、日中の気温も夜間の気温も過ごしやすい心地良い山行でした。

唐沢鉱泉の手前の林道で見かけたきつね

唐沢鉱泉登山口駐車場

唐沢鉱泉

唐沢鉱泉の前を抜けて登山口へ

登山口、橋を渡って入山
唐沢鉱泉登山口の駐車場はすぐに一杯になるということだったので、深夜2時までには登山口に着いて仮眠して・・・というつもりで出発したのですが、あろうことか中央道につながる中部横断道が六郷ICから双葉JCTまで夜間工事通行止め。やむなく六郷から韮崎まで下道を走って中央道に乗り直し、唐沢鉱泉に着いたのは予定より1時間以上遅れた深夜3時過ぎ、駐車場は半分埋まっているくらいでした。
5時半に一度目を覚まし、登山者の声や足音を何となく聞きながら寝続けて7時半起床。身支度をして8時過ぎに歩き始めましたが、他の登山者は既にほとんど出発済み。登山道は登山口から黒百合平までこれといった難所も急登もなくシラビソと苔の静かな森の中を登ります。鳥のさえずりと自分の熊鈴の音、足音だけが聞こえる静かな森の中を1人、誰に追いつくことも追いつかれることもなくゆっくり歩く至福の時間(本当にすれ違ったのが2人、追い越されたのが1人だけ)。途中に展望が開けたポイントはなく、登山口から1時間半ほどの渋の湯分岐は、ベンチなどはないが森の中ながら少し開けていて水の流れもあり丁度良い休憩ポイント。コースタイムより少し遅れて11時前に黒百合平着。

森の中を・・・

静かな森の中を・・・

聞こえるのは鳥のさえずりと熊鈴の音だけ

渋の湯分岐

岩の上を歩くことも多く気を付けて

頭上が開けたらもう黒百合平

黒百合ヒュッテ
黒百合ヒュッテで受付を済ませてテントを設営後、ヒュッテ名物のビーフシチューの昼食。ヒュッテの前のベンチは大勢の登山者で賑わっていましたが、ほとんどがビーフシチューを食べていました。単品\1400、パン・サラダ付き\1700で疲れている時には嬉しい濃い目の味付け。テント場はヒュッテの前、中山峠に向かう道の両側に50張分ほどのスペースが取られており、下は土でペグが効きます。プラのパレットも幾つか置かれていて空いていれば自由に使えます。この日はすでに8張ほど張られていましたが夕方になっても15張程度とゆったり(・・・できたはずですが、天狗岳から戻ってみると隣に大学のワンゲル部のテントが3つ張られており、こちらのテントとの間にパレットを積んでテーブル代わりにして真後ろでワイワイ。ラジオの気象情報を聞いて天気図の作成練習をしていたりして、自分も大学時代にやったな、なんで初めはなんとなくほほえましく思っていましたが、こちらのテントを囲むように食事の支度を始めたり、暗くなってもトーンが下がる様子がなかったので流石にうっとうしくなり、周りに気を使える者は誰もいないのか、消灯まで活動するのは構わないが、人のテントの周りではやるな、場所を選んでやれ、と注意しました(もちろん穏やかかにですが)。それで静かにはなりましたが、済みませんでしたなどという言葉も、翌朝の挨拶も誰からも出なかったのでちょっと残念。向こうはうざいオヤジだくらいにしか思わなかったのでしょうね、某有名教育大学の教師の卵たちだったんですけどね・・・)。

ヒュッテの前からテント場方向を見る

黒百合ヒュッテ名物 ビーフシチュー ¥1700

黒百合ヒュッテのテント場
黒百合平から天狗岳へは2つのルートがあり周回ができます。今回は天狗の奥庭と呼ばれる窪地を回り込んで東天狗岳に直登し、尾根筋を降りて中山峠から戻る周回コースをとりました。
13時出発、まずはヒュッテの目の前の急斜面を登るとすぐに、雪解け水が溜まる標高2400mの池、スリバチ池の上に。スリバチ池とそれに続く低木が生い茂った天狗の奥庭は火口底にも見える岩山の中の窪地で、確かに大きな箱庭のようにも見えます。奥庭を回り込むように歩く道からは茅野市街と諏訪湖が見渡せ、あちこちにイワカガミやツガザクラ、イワウメなどが咲いていました。
奥庭を回り込んだ先が東天狗岳、一直線に伸びた白い大岩の上を休み休み山の肩に直登し、更に15分程岩を乗り越えて東天狗山頂。

岩場の上から黒百合ヒュッテを見下ろす

すりばち池と天狗の奥庭越しの東天狗、西天狗

雲がかかってきました

正面が東天狗、ここを直登します

時折雲が切れると遠くに諏訪湖が・・・

東天狗の肩までもう少し・・・

ようやく肩の尾根に、中央に小さく見えるのが黒百合ヒュッテ

東天狗山頂にはここを登ります

山頂直下から振り返る
残念ながら肩に着いた頃に霧が湧きだして山頂では霧の中だったので、南北八ヶ岳の峰々や南・中央・北アルプス、北信濃の山々などの大展望はもちろんすぐ目の前にあるはずの西天狗岳や根石岳も拝めなかったのは残念でしたが、これは仕方ない。また来ることにします。

東天狗山頂は霧の中でした
下りは尾根筋を中山峠に。ところどころ行く手を大岩に塞がれるような場所もありましたが、概ね木々に囲まれた穏やかな道、順調に下って中山峠経由で黒百合ヒュッテへ。少し時間がずれていたこととコースの選択が良かったからでしょうか。ほとんど他の登山者と行き会わない東天狗岳周回でした。

中山峠ルートのほうが楽かな

それでもこんな岩場もあるので注意

中山峠、ヒュッテはすぐそこ
夕食は飯を炊き懐かしいマルハ(今はUmios)のベビーハムを焼いて。これ、魚肉すりみ・マグロ・豚肉から作られている、発売から70年以上の魚肉ハムで(発売当初はクジラ肉が使われていたようです)、西日本では馴染がある方が多いと思いますが東日本では全く見かけず(もちろん静岡でも)、ふと山でハムを焼いて喰いたいと思って思い出し、NETで探して購入しました。食感はハムより魚肉ソー寄りですが、厚めの輪切りにして塩コショウして焼けば結構美味い。ケーシングフィルム充填のレトルトで常温保存できるので、真夏の山でも安心して持って行けます。これからも山飯やキャンプ飯で登場する機会が増えそうです。

飯を炊いて懐かしいベビーハムを焼いて

これがベビーハムです
混みあっていないテント場は夕方からうっすら霧がかかり、気温も13℃で、隣の学生のことがなければ良い雰囲気だったと思います。
ヒュッテの消灯が20時30分なのでテント場もその時間には暗く静かになります。隣の学生もテントには入りましたが、暫くの間話し声が聞こえていました。普段グループで行動していてソロになったことがないと、夜のテント場はささやき声でも良く通り話の内容が丸聞こえ、ということが判らないのかも。それでも21時過ぎには静かになりました。
山小屋の朝は早く、小屋泊まりもテント泊も早い人は5時くらいには出立します。私も5時に起床、天気が良ければ朝食前に中山展望台にでも行ってこようかと思っていましたが、雲が濃く展望望めそうになかったので、テントから上半身だけ出して、出立する人たちを見送りながらゆっくりモーニングコーヒーと、パックライスをお湯の中にあけてスープの素で煮た雑炊風。これも簡単で身体が温まり山の朝には良いかと。
7時に撤収開始、7時半下山開始。途中1組の年配のご夫婦とは前後しましたが、追い越して行く下山者も登ってくる登山者もなく、ずっと鳥のさえずりが聞こえる中をたんたんとしたペースで唐沢鉱泉まで下山。

帰りもとりのさえずりを聞きながら・・・

淡々と下って唐沢鉱泉へ
唐沢鉱泉には9時30分帰着、唐沢鉱泉は10時から外来入浴ができ、折角なので時間を待って入浴して汗を流しさっぱりして帰ることにしました。浴室は広く明るく、大きな木製の湯舟も落ち着いたつくり、熱めの湯舟と温めの湯舟があって、気持ち良く浸かれます。入浴料¥1100。
こちらに来た時には原村の「たてしな自由農園原村店」に寄って、お土産代わりに野菜やフルーツなどを買って帰ることにしています。ここは有名で広い駐車場はいつも一杯。今回の目玉は直径20cm以上もあるセロリの株で1株500円でゲット、季節的にフルーツが少なかったのは残念ですが、とうもろこしやキャベツ、レタス、小松菜、キュウリ、ズッキーニなどを買い込みました。その他原村産や長野県産を中心に農畜産物が盛りだくさん。茅野店もあります。
諏訪南ICから中央道に乗り、中部横断道に乗り継いで14時に無事帰宅。