海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

湖のキャンプはボートのワカサギ釣りがお勧め

 ファミリーキャンプで湖に行ったら・・・皆さんお子さん達とどのように楽しみますか?楽しみ方はいろいろありますが、貸しボート屋があってワカサギが釣れる湖でいつもと違った楽しみかたをしたいなら、手漕ぎボートのワカサギ釣りもお勧めです。

ボートを浮かべてのんびり

仕掛けを落としてアタリを待ちます

 

特に西湖ではお勧め

 富士五湖はどこでもワカサギが釣れて貸しボートがありますが、特に西湖でキャンプをする時はお勧めです。釣り宿も多く、キャンプ場に隣接した釣り宿も、キャンプ場もやっている釣り宿もあります。釣りと言えば朝早いのが普通で、西湖のヒメマスもワカサギも例外ではありませんが、西湖では午前中まったく釣れなかったのに午後から急に釣れ出して2時間で300匹、などということもあり、早めに来て先にテントを張ってからボートを出しても、その日に家族で食べる分くらいは釣れる可能性大。何より西湖は動力船乗り入れ禁止なので安全安心、波もなく四方を山で囲まれた小さな湖で晴れた日にボートに揺られているのは最高の気分です。1時間いくらの観光用ボートに較べれば高いですが、半日以上乗ると思えば割安、釣りに飽きたらボートを漕いで回るだけでも楽しいかも。河口湖や山中湖に比べ水もきれいです。ただし風が強い時は要注意、風向きによっては岸に戻りにくくなることもあるので気を付けましょう。

 西湖は西岸から南岸にかけては急深ですが、東岸(河口湖寄り)から北岸にかけてはワカサギの棚にあった水深が浅いエリアが広がっているので、ワカサギ専門の人は東岸から北岸にかけての釣り宿からボートを出すことが多いように思います。釣り宿から近く浅場のブイの数も多いので釣りやすくて楽、人気があるキャンプ場も北岸に多く便利です。ポイントを探すために魚探があれば最高ですが、なくても釣り宿の情報と周りで釣れている人を探すことで何とかなります。もちろん棚が深くても浅くても全く釣れない時もありますが、釣れるときは水深10m以浅のブイで、竿1本でも食べ切れないほど釣れることも。ワカサギ用の竿と仕掛けなら短くて軽いので小さな子供でも簡単に扱えますし、ワカサギが掛ったのも巻き上げる途中で暴れるのも手元で感じられます。

ボートは1人1日3000円、2人1日4000円の統一料金、遊漁料は大人1人1700円で少し高いですが、女性と中学生は半額、小学生以下は無料なので家族単位では安くなります。大人1人と小さな子供2人でボートに乗れるかは・・・・・釣り宿に聞いてみないと判りません。

春の西湖

秋の西湖

きたきた!

今日は大きめが揃いました

ワカサギ釣りの道具

 釣り宿ではワカサギの仕掛けと餌は売っていますが竿やリールの販売やレンタルは無いようです。穂先が鋭敏なワカサギ専用の竿やリールは結構なお値段で、家族分をそろえるとなれば大変ですが(D社のワカサギ専用のカウンター付き手巻きリールと竿で6000円超、電動リールともなれば一式15000~20000円、安いものでも10000円です)、お試しで使うのならネットで買える1本1000円程度のワカサギ用の竿と1個1000円程度のリールで十分に楽しめます。竿と棚カウンター付きリールに錘や仕掛け、水槽が付いた3000~4000円の初心者用セットもありますし、竿の自作から楽しんでしまうのも有り、もっと安く材料費約2000円で家族分の使える竿が完全自作できてしまいます。私は古い竿や中古のジャンク品のグリップやリールシートに自作した穂先をつけて使っていますが、私程度のレベルでは釣果は市販の高い竿と変わらないと思います(高活性時はポイントと棚次第、低活性時には腕と道具の差が出そうです)。クーラーボックスや泥を吐かせるための小さな水槽やバケツは1つずつ欲しいですが、1人1本ずつ竿を持つのなら竿掛けはなくてもOKです。

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食べる楽しみ

 釣ったワカサギは水を入れたバケツの中で少し泳がせて泥や糞を出させてから冷やしたクーラーボックスに移します。下処理は塩で揉んで洗ってぬめりを落とすだけで十分ですが、少し面倒ですが腹を肛門の方にしごいて糞を押し出せばよりおいしく食べられます。唐揚げでも天ぷらでも良し、大き目のワカサギはそのまま塩で焼いても良し、ペペロンチーノやアヒージョ風にしても良し。

自分が作った竿で釣ったワカサギを自分で料理して食べるのは格別、美味しく楽しいこと間違いなしです。

 

西湖のヒメマス・ワカサギ釣り情報

 解禁期間  年2回 ①春3/20~5/31 ②秋10/1~12/31     

       ※出艇帰艇時刻が変わります

 遊漁料   大人1700円  女性・中学生850円  小学生以下無料

 貸しボート 1人3000円  2人4000円(いずれも1日)

 仕掛け   1セット200円~400円(針の大きさは2号~2.5号くらい、

       防波堤の小イワシ小アジ用の仕掛けでもいけます)

 餌     紅サシが基本、1袋150円(釣り宿でも売っていてワカサギだけなら

       1人一袋で楽しめます)

       喰い気がある群れなら全ての針に餌をつけなくてもファイバー等が

       ついた空針にもかかります

その他    解禁直後や禁漁間際、釣況が良い時はボートが出払ってしまう釣り宿も

       ありますから、予約をしておくのが無難です

問合せ先   西湖漁協HP https://lakesaiko.com/

       ※釣り宿のリストもあります

       ※各釣り宿もHPを持っていて釣況などを案内しています

 

おまけ ワカサギ竿を完全自作してみる

 試しに完全自作の竿を作ってみました。いずれもホームセンターやネットで買った材料です。自作竿を紹介している他のブログではプラの下敷きを使っていることが多く、材質も昔の塩ビからEVAなどに変わってきており、それだけでは柔らか過ぎるし接着も面倒なので、部分的に貼り重ねて厚みを持たせるために私は塩ビ板と塩ビ用の接着剤(溶着タイプ)を使います。

  • ガイドは細いステンレスのばね線(太さ0.5~0.6mmくらい)を精密用ドライバーなどに巻き付けて丸く加工します。長さ25cmくらいの長さの穂先でも柔らかいのでガイドは1本に6個くらいつけます。ガイドの径はみな同じでOK、少し大き目でも問題なし(私は変形しにくいのでばね線を使いますが、潰れなどに気を付ければ普通のステンレスの針金の方が安く加工も簡単です)。
  • 穂先は0.5mm厚の塩ビ板を細く切って、長さを変えて貼り合わせます。貼り合わせた穂先に作ったガイドを瞬間接着剤で接着し(ゼリー状や速乾性の接着剤が良いです)、乾いたらミシン糸を巻き付けた上から瞬間接着剤で固めます。穂先の自作については6月10日付の「ワカサギ釣り 竿を自作してます」も参照してください。
  • グリップは安く加工が簡単な塩ビパイプにしました。釣具屋でリールシートを買ってきて取り付ければリールの付け外しができるようになりますが、今回はリールを直付けしてしまいました。塩ビパイプを15~20㎝の長さに切ってリールを乗せてテープで止め(今回はキッチン用のアルミテープを使いました)、更に熱収縮チューブを被せて固定しました(ビニールテープなどを巻き付けてもOKですが、熱収縮チューブだとベタベタせず見栄えも良くなります。塩ビパイプ全体に被せたりシールを貼ったりテニスのグリップテープを巻いたり、見栄えは工夫次第です)。リールは塩ビパイプの先端に付ける方が良いです。リールから出たラインがパイプの先端で擦れることも無くなりますし、握りやすく竿掛けに乗せた時の座りも良くなります。
  • 作った穂先は元の部分をあり合わせのプラチューブに差し込んだり、テープを巻き付けたりしてなるべく塩ビパイプの内径にぴったり合わせた太さにして差し込みます。今回は差し込んだ上から熱収縮チューブを被せて外れないようにしました。
  • 熱収縮チューブを使うときはできるだけ穂先に熱をあてないように注意してください。細く熱に弱いので曲がりやすいです。

    これが材料です

    パーツができました

    完全自作のワカサギ竿です

完成 これだけあれば後は餌だけでワカサギ釣りができます

曲がりの具合も良し(手前は市販のワカサギ竿の穂先)

自作の穂先は実際に使っていて検証済みですが、次の機会に完全自作竿も試し釣りをしてみますね。