海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

カヤックカート、作ってみました

 今日は清水港からアジ五目に出るつもりでしたが、天気は良かったのですが風が強い予報で出船せず、暇になってしまいました。そこで前々から作り直したいと思っていたシーカヤックのカートを自作することにしました。

 シーカヤックを車載したまま波打ち際まで車で乗りつけられる出艇場所は少ないと思います。カヤックが約20kg程でなんとかハンドキャリーできるとは言っても距離に限度がありますし、砂や砂利の上を竿やクーラーボックスなども持って何往復もすればそれだけで疲れてしまいますから、カヤックフィッシングにカヤックカートは欠かせません。

今では5000円程度でも買えるようですが、私がカヤックを買った当時は種類も少なく10000円を超えていたので、家にあった金属パイプとホームセンターで買い足した部品や農作業車用タイヤでカヤックカートを自作しました。これはこれで十分使えてはいますが、径の違うパイプと接続具を無理矢理組んでいるので強度に不安があります。また出艇場所が車から離れているところではそのまま置きっぱなしにするのも不安だし、車に戻すのも面倒で無理やりカヤックに積み込んで出艇しているので、もう少しコンパクトにできないかと思っていました。

初代自作カート これでもコンパクトなのですが・・・

 そんな時に備えてホームセンターで見つけていたのが「G-Fun」という、アルミフレームとコネクタを六角レンチで締めて止めるだけのシステムのシリーズです。コネクタを上手く組み合わせれば結構自由度も高く、様々なものが組み立てられます。簡単なものなら買い出しから組み立てまで1日でできますし、何より良いのは作り直しや作り替えが効くことです。そこで「G-Fun」を使ってカヤックカートを作り直してみました。

「G-Fun」はフレームの太さが19mmφ、28mmφ、43mmφの3サイズあり、それぞれに多様なコネクタが用意されていますが、少しでも軽くコンパクトになるように19mmφを選びました。19mmφ、長さ600mmのフレームで撓み荷重19kgf、限界荷重32kgfの強度があるので、短かめのフレームとコネクタを上手く組み合わせれば実用に耐える強度にできそうです。実は「G-Fun」を使って先にキャンピングカートを作って使っていますが、これについては後日ご紹介します。  

「G-Fun」の紹介サイト  https://g-fun.jp/

 

まずは簡単な設計

 設計は簡単、基本的にコネクタで締めるだけでフレームをつなげ90度、45度、135度で組み合わせられるコネクタがあります。コネクタで接続方法を決めれば工作が必要なのはフレームだけ、長さを決めて切るだけです。大きめに作っておいて後で詰めることもできますし最悪フレームだけ買い直すこともできます。

今回はタイヤを付けるフレームの両側に90度に2本ずつ腕になるフレームを出し、その上に45度用のコネクタでカヤックを受けるフレームを取り付けることにしました。またそれだけでは強度が弱いのでタイヤを付けるフレームと両側の腕1本ずつをコネクタで繋いで補強します。

タイヤの車軸の内径は16㎜でフレームは入りませんが、フレームの中に13mmφのSUSパイプを通し両側だけ16mmφのアルミパイプを被せてタイヤを嵌め、スナップピンで止めることにしました。

今回自作するカヤックカートの部品とG-Funのカタログ

加工

 フレームは鋸でカットしてカット面をヤスリ掛けしてバリを取ります。細いSUSパイプは滑りやすく回りやすくピン穴を開けにくいのでドリルのバイスが滑ったり折れたりして怪我をしないよう注意、後は六角レンチで締め込んで組み立てるだけ。強いて言えば組立中や組立後に緩めて位置替えしたり締め増しできるよう各コネクタの締め込み側を外に向けておくことくらい。

まずカヤックを乗せる腕の部分を組み立てました

これにタイヤを付けていきます

タイヤの取り付け

パイプに穴を開けスナップピンで留めればOKです

完成

 材料買い出し時間も含め完成まで休日1日で材料費材料費は4952円、ネットで購入の5000円と同じ手持ちの材料を加えたら高くなってしまいましたが、両側の腕の間にクーラーボックスが収まるサイズにしたのでカヤックへの積載性は良くなりました。

2本の腕にカヤックを乗せて荷締ベルトで固定します

     

材料(価格は税込み、1個)

・ゴムタイヤ(10インチ・空気注入式、ホームセンターで購入し初代カートで使っていたものを付け替え、新たに買えば1本1180円です)

・G-FunフレームS 1000mm(272円)×2本

(330mm×1、350mm×2、200mm×4にカット)

・G-FunマルチコネクタインナーSR (272円)×4個

・G-Fun45度コネクタインナーS (272円)×4個

・G-FunポイントコネクタS (217円)×2個(強度が足りなければ後付けで2個増やすつもり)

・G-FunヒンジコネクタストッパS(151円)×2個

・G-FunインナーキャップS (74円)×4個

・13mm×900㎜SUSパイプ(600円)×1本(550mmを1本切り出し)

・16mmφ×900㎜アルミパイプ(600円)×1本(100mmを2本切り出し)

・スナップピン(手持ちを使用、40~50円くらい?)×2個

・ワッシャー(手持ちを使用、40~50円くらい?)×2個

工具

・軽金属用鋸(フレーム切断)

・金属ヤスリ(バリ取り)

・電動ドリル(パイプ穴あけ)

・4mm六角レンチ

 

 今回新たに購入した材料は計4952円でした。タイヤは初代カートのものを転用しましたが新たに購入したとすれば2360円、総額は7000円を超えてしまうことになりますが、考えた通りのものができたので良しとします。実質の加工時間は約2時間、ほとんどがフレームの加工(カット、穴開け)時間でした。

「G-Fun」はDCM系のホームセンター(DCM、ケイヨーデーツー)で売っています。DCMの通販サイトでも売られており、単価は店頭も通販サイトも変わらないようです。

先に書いた通り部品の追加や作り直しができ、全く別のものへの作り替えもできて簡単、丈夫、作り手のアイデア次第ですね。

実際に使ってみたら改めてレポートします。