海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

久し振りにシーカヤックで出艇

 ここのところ、海で釣りと言えばずっと遊漁船でしたが、燃料費の高騰などで料金も上がり財布への負担も厳しくなってきたので、少しカヤックフィッシングに戻していこうかと考えています。

ということで、穏やかな風と波の予報が出ていたので、久し振りにシーカヤックで出艇しました。今回はカヤックの様子を見るのと、自分の感覚を戻すことが最優先です。とはいえ、初めはタイラバかライトジギングくらいで考えていたのが念のためサビキも、喰わせサビキも、餌釣りも、とだんだん増えてしまうのが悲しい性格です。

 早朝4時に自宅を出て4時20分に現地着、出艇準備し5時に出艇、予報の通りで薄雲り、波打ち際では微風で寄せる波も小さく、カヤック日和に思えました。曇りがちでももちろん日焼け止めを塗り込んだ上に上下ラッシュガード着用です。何事もなくカヤックを出し、そのまま少し沖に出てから魚探のセット、釣り具のセットをして、目指す根に向かって漕ぎ始めました。

日の出とともに出艇、海は穏やかです

 静岡市周辺でのカヤックフィッシングといえば由比の倉沢漁港か清水の三保辺りがメジャーですが、倉沢は混みそうですし、三保も季節柄釣り師と海水浴客が多かろうと、今回は清水・興津川の河口から出艇し、薩埵峠沖の根周りに向かうことにしました。清水港は客船の寄港誘致をしていて、三保で出艇していると乗客と手を振り合って声を交わせるくらいの距離を大型客船が入港してくることがあり、富士山を背景にした大型客船の雄姿を眺めるのも楽しいものですが今日は客船の清水港入港予定もありません。また三保の真崎は内側も外側も海水浴場になっていますし、外側は海水浴場の両側に釣り師が並んで少し面倒です。

 興津川の河口もカヤックを出しやすいところです。河口の東側からの出艇になりますが、波打ち際近くまで車を乗り入れられますし、波打ち際は砂と砂利混じりで波もさほど立ちません。海水浴客もおらず、何人かいる投げ釣り師の間からそのまま投げ仕掛けの届かない距離まで出れば、トラブルになることもありません。サーフィンをしているのも河口の西側です。ただ、車が乗り入れられるといっても、河口岸で砂も多く、気を付けないと車がスタックします。特に橋梁下は日陰なので車を止めたくなりますが、砂が深いところがあり注意が必要です。今朝は私の他にシーカヤックフィッシャーマンが1名いて、30分ほど早く出艇して行きました。

 何事もなくカヤックを漕ぎ出して少し沖で魚探をセット、ジグサビキと喰わせサビキの竿を1本ずつ用意して、ゆっくり薩埵沖の根に向かいました。ここは遊漁船で1回来たことがありマダイ、アジ、ワカシなどを釣りました。カヤックでも2回来ておりサバ、ワカシ、チャリコ(マダイの子)などを釣っています。

朝日に向かって進みます

 まずはベイトの群れがいたらすぐに落とせるよう、また気まぐれな青物に期待しつつ、片舷に喰わせサビキを垂らしておき、ジグサビキで探りましたが反応はありません。また潮の流れが強く風と反対に流れていて、60gくらいのジグでは底を取れないくらいでした。他の船にも何も反応がないようで、船外機を付けたゴムボートの釣り師が2艇、プレジャーボートが1艇、遊漁船が1艘、根回りで釣っては去って行きました。もう一人のカヤックフィッシャーマンはもう少し沖の砂地で底釣りをしているようでした。

もやっていますが朝は富士山も見えていました(赤丸の中)

 1時間30分程粘って根の上を流しましたが何の獲物もなく、また少し風と波が強まってきたように思えたので、沖アミ餌をつけた針を底に落として、風に流されながら戻ることにしました。水深80m~40m位の砂地を戻るのであわよくばアマダイでも、と思っていましたが、結局釣れたのは可愛いイトヨリが2匹、流石に持ち帰るには可哀そうで、無事に海底に帰って頂きました。

可愛いイトヨリ、無事お帰り頂きました

 帰艇は7時半過ぎ、2時間半の短い釣行で獲物も有りませんでしたが、久し振りに海風に吹かれて気持ち良く、カヤックフィッシングの感覚も思い出せて、満足しました。

事前に艤装や釣り具の点検はしたつもりでしたが、バンジーコードの緩みや竿掛けの固着などが残っていたので、次の出艇に備え整備しておくことにします。