海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

河口湖でボートワカサギやってみました

 海よりも天候の影響を受けにくい湖でカヤックフィッシングをやってみたいと思っています。特にヒメマスのトローリングなどは相性が良さそうですし、ワカサギも道具が簡単なので、キャンプをしながら食べる分だけ釣る、なんてことができれば最高です。

でもよく行く富士五湖の西湖ではカヤックフィッシングができません。富士五湖はいずれもカヤック持ち込みはOKですが本栖湖精進湖、西湖はカヤックフィッシングは禁止です。でも河口湖と山中湖はカヤックフィッシングもOKということなので、それなら河口湖でニジマスかワカサギでも・・・。

河口湖、山中湖のワカサギと云えばドーム船ですが、人気が高く休祝日はいつも予約が一杯で、明日天気が良さそうだからなどと思ってもまず無理なようですし、ボートやカヤックのような開放感も味わえません。しかし流石にいきなり厳寒期に水濡れ前提のシーカヤックでは辛いので、3月2日、ポイントや出艇場所の調査を兼ねて河口湖でボートワカサギをやってみました。

河口湖 浅川エリアで 富士山を見ながらアタリを待ちます

河口湖には沢山の釣り宿やボート屋がありますが料金は統一でドーム船が4000円、ローボートが2500円、遊漁料が1100円、ローボートなら計3600円で西湖の4700円よりも安くなりますしニジマスもOKです。

そういえば25年ほど前、一度だけ寒い時期に家族で河口湖にボートワカサギに行ったことがありましたが、その時はボート屋のおばちゃんからバスやニジマスに喰われてワカサギなんで釣れないから、どうしても釣りをしたいならニジマスを狙いな、と言われてニジマスを3~4匹釣って帰ったことを思い出しました。一度ボートて漕ぎ出たもののとにかく寒くて岸に戻り、車のなかの毛布やマットをかき集めて、皆で包まって釣りをした記憶があります。

今回は河口湖の浅川エリアのドーム船もやっている湖波亭でローボートを借りることにして、まだまだ寒い時期、ドーム船でヌクヌク釣れるのにローボートでワカサギを釣ろうなどという物好きは他にいるのだろうかと思いながら前日に予約を入れました。

 HPではボートは7時からになっていましたが朝6時半頃からOKということだったで、6時25分に受付し6時40分に出艇しました。3月になったとは云え標高830mの河口湖、出艇時の気温は1℃でしたが、風が弱かったのは幸いでした。受付で教えてもらったポイントは係留されている湖波亭のドーム船の周りということで、ドーム船を目指す途中何カ所かで魚探に反応があったので、アンカーを入れて仕掛けを落としましたが、落としているうちに反応が消えてしまう状態、何カ所かでアンカーを落としては上げ落としては上げを繰り返し、ドーム船の近く、大きな反応が出たところに場所を定めたのは7時30分くらいでした。

ボート乗り場から

山梨側の富士山は少しなだらかな感じがして静岡側より優しげです

河口湖では竿を2本まで出せます。また釣りのボート係留用のブイなどはなくアンカーを落とすので、アンカーとロープは初めからボートに積まれていました(河口湖の他のエリアは判りませんが浅川エリアはそうでした)。ローボートは少しの風でも簡単に流されるので、流し釣りはワカサギでは無理かな。

場所を定めてアンカリングしたポイントは水深9m強、係留船から30mほど、岸から20mほどのところでした。初めは薄い反応だったので、仕掛けを落としてアタリを待ちながらシングルバーナーで湯を沸かしてカップラーメンの朝食、食べ終わるのを待っていたかのようにいきなり魚探に大きな反応が出てバタバタと釣れだし、釣れだしたと思ったら反応が消えてアタリが遠のき・・・の繰り返し、それでも最大6連もあって10時30分に200匹になり、群れが途切れたところで釣りを中断して湖の様子をボートを漕いで見て回ることにしました。

岸からすぐのところがポイントでした

大きな群れが入った時の反応 水深2.6mと表示されていますが本当の水深は9m
こ入れ食い入れ食いです

ドーム船はこんな感じ 子供連れも沢山乗っていました

浅川エリアにはドーム船が2艘係留されていましたが、遠目では河口湖大橋の下に4艘のドーム船が見えたので、岸沿いを漕いでカヤックを出せそうなポイントを探しながら河口湖大橋へ。もちろん大きな反応があればすぐに仕掛けを落とすつもりでしたが、河口湖大橋までも大橋の下も特に反応もなく、1時間半ほどうろうろ漕ぎ回って浅川エリアに戻りました。近づかなかったのでドーム船の下の反応は判りませんでしたが、、帰ってから漁協のHPを見たら一人で1000~2000匹以上釣った船もあったようです。

河口湖大橋の下のドーム船 一人で2000匹以上釣った人もいたそうです

河口湖大橋の手前から見た富士山

カヤックを出せそうなスロープは沢山ありましたが、ボートが置いてあったりして勝手にカヤックを出して良いかは判らず、それでもここなら間違いないという出艇場所として河口湖大橋の付け根にある大池公園が見つかったのは収穫、無料の駐車場とトイレがあり、駐車場の両側から浜にスロープが下りていました。

 浅川エリアのポイントに戻ったのは12時、魚探に反応が無かったので今のうちにと湯を沸かして本日2個目のカップラーメンに湯を注いで待っているといきなり大きな群れが入って・・・落ち着いたときにはすっかりのびていました。朝と同様に群れが入ったり消えたりを繰り返しながら14時30分の納竿まで200匹を追加、計400匹の釣果でした。

こんな風に釣れ続くと良いのですが・・・

魚体は小さめで5~6cmがメイン、気になったのは湖底が泥でアンカーを落とすと泥の中に埋まって(泥に吸着して?)抜き上げるのが大変だったこと、アンカーの底にべったり泥がついて上がってみていました。また竿の穂先にラインに付いていた泥の後が線状に付いて残ったこと。西湖でも精進湖でもこのようなことは無かったので、湖底はよほど泥が堆積しているのでしょうか。釣れたワカサギを一度水汲みバケツに受けた後、別の容器に移して30分ほど泥を吐かせてからクーラーに入れましたが、少し味が心配です。

穂先に泥の汚れが残っていました

早朝は1℃だった気温は日中も4~5℃止まりでしたが、午前中は晴れて陽が良く当り風もなく寒さは感じませんでした(着込んでもいましたが)。しかし午後になると雲が多くなり風も少し強まって寒くなり、納竿際には小雪が降り始めました(積もるような雪ではありませんでしたが)。釣っていたポイントからは河口湖大橋からこちら側がぐるりと見渡せましたが、釣りをしているローボートは一艘も見ませんでした。物好きは本当に私一人だったようです。

ボート乗り場で白鳥のペアが見送ってくれました

 湖波亭のドーム船の釣果はどうだったのでしょうか、HPにはまだ3月2日の釣果は出ていませんが、河口湖漁協など河口湖大橋の下のドーム船の釣果は50~1000匹、200~2600匹などと出ていました。腕前だけでなくポイントが少しずれただけでも大きく変わるようですが、群れが出たり入ったりする中で勝負は朝だったと書かれていました。私も朝のポイント探しの時間と昼の探索時間を有効に使えばもう少し釣果が伸びていたかもしれません・・・ちょっと残念。

5~6cmが中心 少し小さめ

1日だけの経験ですが、ワカサギは数を釣りたいなら河口湖、数より型なら西湖というところでしょうか。河口湖のワカサギは10月から4月までが解禁期間なのでもう少し暖かい時期ならローボートやカヤックフィッシングが楽しそうです。ただ動力船が多いのは少し気になりますが・・・。肝心のワカサギの味は、懸念していた泥臭さもなく、美味しく頂きました。