海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

1泊2日で 釣り➡キャンプ➡山歩き をまとめて楽しむ

 11月4日5日の土日、西湖で1泊2日で釣り、キャンプ、山歩きをまとめて楽しんできました。

 

 富士五湖の西湖のヒメマスとワカサギは春秋の2シーズン制、秋は10月1日から解禁しています。折角行くならキャンプもしたいと思っていましたが、山に囲まれた西湖、登山というには物足りないかもしれませんが半日あれば歩けるハイキングやトレッキングのコースも沢山あります。まさに紅葉真っ盛りの時期、初日は紅葉の山に囲まれた静かな湖でヒメマス・ワカサギ釣りとキャンプ、翌日は帰宅前に紅葉の中を少し山歩きしてみました。

今回はヒメマス、ワカサギは渋い釣果で終わりましたし、翌日の山歩きも富士山は雲に隠れていて残念ながら富士山と紅葉がセットの景色は眺められませんでしたが、釣り、キャンプ、山歩きがコンパクトにまとまりながらもそれぞれ楽しめ、これは私の定番パターンになりそうです。

釣りも・・・

キャンプも・・・

山歩きも・・・

1日目 ヒメマス、ワカサギのボート釣り

 前日にTELでボートを予約、23時に家を出て西湖のすぐ手前の風穴の駐車場で仮眠後、6時に釣り宿「青木ヶ原」さんでボートとキャンプの受付手続きを済ませました。この時期の出艇帰艇時刻は6時30分~16時です。店主に状況を聞きましたが相変わらずヒメマスは苦戦中、皆さんヒメマス狙いから始めても早々にワカサギ狙いに切り替えているようですが、ワカサギも当歳魚が多いようでした。

情報収集しながら出艇準備

ヒメマス狙いで・・・

ワカサギはこちらで・・・

 時間通り6時30分に漕ぎ出しました。状況が悪いとは聞きながらもまずはヒメマス狙いから。沖の水深70mのブイに舫って釣り開始、5m、10m、15m、20mと棚を変えて竿を4本出しましたが全くアタリなし、1時間半粘りましたが魚探にも反応なく周りのボートで釣れた様子もなし。あげくのはてにボートの下に60㎝位のバスがうろつく始末。見切りをつけて水深25m~30mのブイに移ってみたところ何回かアタリは出たものの針に掛からず、こちらでも1時間半我慢したところで、ワカサギ狙いに変えてみることにしました。

岸から沖に3本伸ばされている係留用ロープ沿いに水深25m~10mまで魚影を探して漕ぎまわりましたが(前日は水深18mで良くつれたとのこと)、ワカサギの群れらしき反応はあるものの思い出したように1匹ずつ(しかも当歳魚が)釣れるのみ、12時を回ったところでやむなくヒメマスのアタリがあった水深27mブイに戻って腰を据えることにし、ヒメマス狙いの竿とワカサギ狙いの竿を出しました。

この判断が良かったらしく18m~20mの棚でヒメマスのアタリが出だしたのですが、バラシが3匹、暴れて仕掛けをブイのロープに巻かれたのが3匹、ボートの下に潜んでいた50㎝くらいのバスにやられたのが3匹・・・・結局釣り上げたのは1匹のみ。ワカサギも15時前から10~12㎝ほどの経年魚が釣れ出してさてこれから追い込みを、と思ったところで2回続けてバスにやられ、あきらめて15時20分に納竿しました。

 荷物を運びに来てくれた店主に状況を聞いたところ皆さんヒメマスもワカサギも大苦戦だった様子、天気が良い3連休の中日にも関わらず湖面に出ているボートが少ないなとは思っていましたが、釣況が悪いので様子見をしている人も多いとのことでした。私に限らずバスの被害も多いようで、バスに居つかれたボートはどんなに釣果が良くても諦めてポイントを変えないとダメなようです。竿で水面を叩いて脅したくらいではダメでした。バス釣りのアングラーも何人か見かけました。皆さん岸の近くや桟橋の下を狙っていましたが釣っている様子はありませんでした。そんなところにバスはいませんよ。バスがいるのはボートの下です。そうですよね、バスにしてみれば針に掛かって逃げられない魚を横取りすればこんなに楽なことはないのですから。

色がない静かな西湖の朝です

日が当たるにつれ山肌が色づいていきます

赤くくっきり染まります

いかにも気持ちよさそうでしょ!?

 ヒメマスのサビキ仕掛けは釣り宿で売っていますが、掛かると暴れたり喰い上げてタダでさえ仕掛けが絡まりやすいのに、私のようにロープに巻かれたりすると1日で結構な数を消耗するので金額も馬鹿になりません。釣具店でもそれなりに使えそうな仕掛けは売っていますがこれはと思うものはそれなりの値段ですし、釣り宿と同じものも売られていません。そこでこんな仕掛けを自作して使ってみました。釣具店でよりどり3セット680円などで安く売られているものに、100均で買った毛糸を縛り付けたものです。手間はかかりますが腐るものでもないので暇を持て余した時に作り貯めておけば良いですし(実は私はこのような工夫した感のある作業が好きですから苦になりません)半額以下でできます。今回は竿4本中1本を釣り宿仕掛け、3本を自作仕掛けにしましたが、変わることなく喰ってくれたように思います。5セット450円の白のハゲ皮のサビキにピンクのマジックペンで色付けしたものでも喰ってくれたこともあります。

ワカサギも専用仕掛けではなく、ファイバーが付いた小アジや小イワシ用の2~3号の仕掛けを使っています。専用仕掛けと同等に釣れますし、活性が良い時は空針にも喰ってきます(今日の釣果では何の説得力もありませんけど・・・)。

釣り宿の仕掛けと自作の仕掛け

ワカサギにはこれ よりどり3個で680円でした

1日目 キャンプ

 この釣り宿のキャンプ場は当日受付のみ、山の斜面にあって湖畔ではありませんし前浜も狭く子供が遊び回れるスペースもありません。風呂は釣り宿で有料で入れますが後はトイレと小さな炊事場があるだけなのでファミリーキャンパーや若者グループはまず来ることがなく、静かに過ごせます。この日テントを張ったのは私だけ、静かなサイト独占でした。

今日は山用のソロテントとタープです

サイトの様子

今日はサイトを独り占めです

 今回はいつものパップテントではなく山用のソロテントと1.9m四方の小さなタープ(グランドシートを代用)を持ってきました。以前に書いた自作の2次燃焼ストーブのサイズ感にあわせてです(ストーブは別途レポート)。一人だけなのでどこにどのように張っても自由ですが、釣り宿の建物のすぐ後ろ、屋根とフェンス越しですが西湖と山々を見通せる場所に張りました。暗くなると対岸のキャンプ場のたくさんの焚き火とランタンの明かりが見えます。空を見上げれば(少し雲があったので満天の、とはいきませんでしたが)星々が光っています。時折前の道路を車やバイクが走り抜けて行きますが、それ以外は人工的な音は聞こえません。朝が早い釣り宿は夜も早く暗くなりますす。前回は隣のキャンプ場の林間学校の騒音が気になりましたが、今回はそれもなく、とても静かな夜を過ごせました。

 夕食のメニューは西湖の定番、ヒメマスの塩焼きとペペロンチーノでした。ワカサギはペペロンチーノに入れるかアヒージョ風にしようかと思っていましたが、釣った数が中途半端だったのと面倒だったのとでやめました。コーヒーを飲みながら好きなJAZZを聞いたり、ボンヤリ焚き火の炎を眺めたりしてゆったり過ごし22時就寝。

貴重な一匹です

私のキャンプ飯はなぜかいつもパスタになってしまいます

対岸のキャンプ場の明かり

焚き火・・・

2日目 キャンプ

 朝5時半に起床、この夜の最低気温は8℃でした。初日の朝、途中にあった道路の温度表示は1℃だったのでどうかなと思っていましたが、予想より気温は下がらず3シーズンのマミー型シュラフと夏用の封筒型シュラフの組み合わせ、Tシャツとウルトラライトダウン、ダウンパンツの直履きで気持ち良く熟睡できました。

今回はストーブの試し焚きも目的だったこともあって朝の焚き火をしてみました。いつもは火の始末が面倒ですし、のんびり炎を見つめて過ごす時間も取れないので朝の焚き火はしませんが、たまにするとやはりいいものですね。気持ちの問題でしょうが朝が暖かく感じました。

5時半 辺りはまだ暗く静かです

朝もやがかかっています

無題・・・

朝食は手抜きでパックライスとルーロー飯のレトルト、カレーやパスタソース、汁物のレトルトは無印良品の品揃えがすごいですね。

7時過ぎに撤収開始、7時50分にキャンプサイトを出ました。

 

2日目 山歩き

 紅葉の中、西湖のすぐ後ろ青木ヶ原樹海との間にある山を通っている東海自然歩道を少し歩いて帰ることにしました。初めて歩きますが紅葉台~三湖台(3つの湖が望めるから)~五湖台(足和田山、5つの湖が望めるから)のコースが人気があるようです。一度国道139号に戻って少し回り込み、木曽馬牧場の前からまずは紅葉台展望レストハウスを目指し歩き出しました。展望レストハウスまで車でも上がれますが未舗装の林道を20分~30分歩けば着きますし、整備された東海自然歩道もすぐに分岐していますから、下から歩く人の方が多いようです。8時過ぎに歩き出し、展望レストハウスまでのんびり車道を歩きましたが、時間が早かったためか途中やり過ごした車は1台だけでした。レストハウス着は8時25分、天気は悪くないのですが下の方に雲が多く富士山は姿を見せていませんでした。まだ開店前でしたが準備をしていたおばちゃんにも「今日は富士山が見えなくて残念だね」と言われました。

登山者、ハイカー用の駐車場 結構広いです

林道を歩き出します 左手が東海自然歩道です

林道際の紅葉

 レストハウスからも整備されて歩きやすい歩道が続きます。自然歩道は稜線を歩きますが、軽なら走れそうな道も分岐したり合流したりしながらまくように並行しているので、足に自信がない方はそちらを歩いても良さそうです。

林間の歩道です

よく整備されています

三湖台は帰りに寄ることにします

 三湖台へは軽い登りで15分~20分、この季節は見通しの良い林の中を歩きます。私は帰りに寄ることにしてそのまま五湖台の方に向かいました。木々の隙間から西湖を見下ろしながら30分ほど歩き、ここからいよいよ五湖台への登りというところでUターンして三湖台に戻りました。三湖台は広く開けていてその名の通り眼下に西湖、広がった青木ヶ原樹海の中に本栖湖精進湖が見渡せます。もちろん富士山も目の前に見え・・・るはずですが、この日は相変わらず雲に隠れて姿を見せず。木製のデッキやベンチがあり、多くの人が景観を楽しんだり休憩をしていました。私も展望を楽しんでさて帰ろうと振り返ったら、ほんの2~3分富士山が山頂だけを雲の中から覗かせました。

西湖を見下ろしながら歩きます

風が通る明るい稜線の道

晴れていればもっと鮮やかに見えるのですが・・・

三湖台から青木ヶ原樹海を見渡す(本栖湖精進湖が見えます)

三湖台から西湖を見下ろす

三湖台の広場 ハイキングでお弁当を広げるのにも最高!

判りますか? 富士山が山頂だけのぞかせました

 レストハウスからは車道ではなく自然歩道を下りましたが、途中万葉歌碑のある、もみじに囲まれた広場に出ました。ここも「紅葉台」とされており、一部ですが西湖が見下ろせ、こちらの方がもみじの木も大きく色づきがキレイでした。紅葉台と言えば展望レストハウスのところを指すのだと思っていましたが(標高もこちらの方が高いですし)地元の紅葉台ドライブインのHPには万葉歌碑の方が本来の紅葉台だとありました。雲が無ければ歌碑の後ろに富士山が大きく望めるようです。車では来られず静かで紅葉もキレイなので、私はこちらも好きですね。険しくもなく気持ち良く歩けるコースなので家族連れでもOK、妻を誘っても文句は言われないかな。

11時少し前に駐車場に戻り、帰路につきました。帰宅してテントやシュラフ干しと洗濯、荷物の片づけです。

レストハウス下の林道

東海自然歩道を下るとここを通ります

こちらが本当の「紅葉台」?

もみじに囲まれた万葉歌碑がある広場、紅葉はこちらの方がきれいです


基本費用
  ボート  1日3000円

  入漁料  1日1700円

  キャンプ 1人1日1500円

  計    6200円

  他に交通費、食材、釣り仕掛け、エサ、薪・・・