海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

自作の道具でボート釣り

 12月も終わりです。ついこの間正月を迎えたばかり・・・・この年になると1年などあっという間、西湖のヒメマス、ワカサギの秋シーズンも間もなく終了です。

先日初孫が生まれました。別に私が産むわけではないのになんとなくそわそわして、12月はここまで大人しくしていましたが母子ともに元気なので、初孫を生んでくれたお嫁チャンに丸ごと食べてカルシウムを取ってもらうためという言い訳をつけて、何とか年内にもう1回はワカサギ釣りに出かけたいと思っています。

 どんな釣りでもいろいろなシチュエーションに備えつつも荷物や道具はできるだけ軽くコンパクトにしたい。シーカヤックはもちろんヒメマスとワカサギのボート釣りもあれこれ積めば邪魔、竿を何本も出したり引っ込めたりしながらポイントを探して漕ぎまわったりもしますから、簡単に付け外しできて出艇時や移動時に邪魔にならないように、しかも安く・・・。私はこんな小道具たちを自作して使っています。

 

ワカサギ用の竿掛け

 ワカサギ釣りでは手巻きのリールで効率良く釣るために竿を2本出します。ボートに座りこんだままおまつりしない程度に離した2本の竿を扱え、ポイント移動時には簡単に取り付け取り外しができるように作ったのがこの竿掛けセットです。

ボートワカサギを始めた頃は市販の竿掛けを2つ、直接ボートの舷側に付け(船尾にはヒメマス用の竿掛けを付けるので)、釣ったワカサギを入れる水汲みバケツはボートの中の足元に置いていましたが、市販の竿掛けはワカサギ竿には大き過ぎるしオールを漕いで移動するためにいちいち取り外すのも面倒でした。足元のバケツも邪魔だと思っていましたが、ワカサギ用の活かし水槽をボートの外に付けている人を見て自分もバケツを外に出す方法を考えていた時に、「アルミ棒を曲げた枠をボートの縁に引っ掛けて外に出し、バケツを乗せれば良い!!」 ➡ 「アルミ棒の枠の下に竿掛けを付けた板を置いて水を入れたバケツの重みで押されば良い!! 」と閃きました。

これならいちいちクランプで締めたり緩めたりしなくてもワンツースリーで竿掛け2セット分とバケツを一度に付け外しできますし、ボートのどこにでも付けられます。そのままボートの後ろ側に少しずらしてやれば、短い距離なら付けっぱなしでもオールが漕げます。水くみバケツは大抵口の部分が広いので、口より少し小さな枠を作り、使用中に枠が広がらないようにしてやれば抜け落ちることはありません。

竿掛けセット 

こんな風にセットします

こんな風にボートの舷側に引っ掛けます

竿掛け台をつける時は ①竿掛け台を舷側にのせて➡②アルミ枠を被せ➡③水を入れたバケツをはめる

竿掛け台を外す時は  ❶バケツを抜き➡❷アルミ枠を外しながら➡❸竿掛け台を取る 

 竿掛け自体もできるだけコンパクトになるよう、ホームセンターで買ったミニクランプに穴を開けてアルミ棒を曲げた竿受け部をボルトと蝶ネジで取り付けただけのものに変えました。竿受け部はボルトを挟めるように曲げてあるので竿の向きや傾きも調整できます。アルミ棒の合わせ目部分は古いPEを巻いて接着剤で固めた上にステンレステープを巻きつけました。アルミ棒はバケツ受け用は6㎜φ、竿受け用は4㎜φを使いましたがワカサギ釣りは負荷が小さく、たまにワカサギに大きなヒメマスやバスが喰いつくこともありますが強度はこれで十分です(先に細い仕掛けが切られます)。バケツ受け、竿掛け台、竿掛け2つの材料費は総額で2000円くらいでした。

手のひらサイズです

こんな感じ

ヒメマス用の竿掛け

 ブイに舫ってヒメマスを釣る時は大抵4本の竿を出します(西湖の遊漁規則では5本までOK)。

こちらも初めは市販の竿掛けを使っていましたが、やはり重かったり大きかったりして半自作品に変えました。現在はワカサギ用に使っていた小型竿掛けの(それでもワカサギには大き過ぎ)クランプ部にアルミ棒を曲げて自作した竿受け部を付けたものと(もともとの竿受け部は改良してシーカヤックで活躍中)、ホームセンターで購入したクランプに自作の竿受け部を付けたものを2個ずつ使っています。市販のクランプはアルミパイプを付けて竿受けを付けたボルトを差し込むだけの簡単なもの。ボルトを抜けばクランプを付けたままでオールを漕いでも邪魔にならず、差し込めば簡単に釣りを再開できます。ブイや係留用ロープを引っ掛けて舫うこともできます。10mmφ×100~120mmのボルトにビニールチューブを被せると、16mmφのアルミパイプやオール受けの穴にちょうど良く収まり、ポイントを定めてオールをボート内に引き込んでしまえばオール受けの穴も竿掛けとして使えます。

市販の竿掛けのクランプに自作の竿受け部を付けました 左は元の竿受け部

ホームセンターで購入したクランプとボルト製竿受け部

魚探の取り付け

魚探の取り付け

 カヤックでもボートでも魚探は重要な情報源です。釣況が良い時は釣り宿や周りの釣り人の情報で魚探がなくても好釣果が期待できますが、釣況が悪い時に自分でポイントを探したり魚の回遊棚を探るためにはやはり魚探が頼りです。魚探は性能も値段もピンキリですが高機能魚探は私には宝の持ち腐れなので、比較的安価なGARMINのストライカーを使っています。1台の魚探を海のシーカヤックでも湖のレンタルボートでも使えるように、また出艇・帰艇時に発振器を傷めないようにどちらにも簡単に付け外しができるようにしました。

発振器はシーカヤックの舷側のカーブに沿って曲げた30mm幅×3mm厚のアルミ板の先に取り付けました。コードはアルミ板に沿わせてインシュロックで止めています。アルミ板の先に取り付けたプレートを台座に刺し込めば取り付けられるようにし、シーカヤックには台座を直接ネジで取り付けており、レンタルのローボートには台座を付けたクランプを取り付けるようにしています。発振器を付けたままオールを漕いでも水を切りやすく、強度も特に問題ありません。私はボートの前寄りの邪魔にならない位置に、発振器が水面から15~20㎝ほど沈むように付けていますが、よほど早く漕がなければ画面が乱れることもありません。ただし出艇時帰艇時の底擦りやロープへの引っ掛けへの注意は必要です。台座は昔台車のキャスター付け外し用に買ったものです。

台座取り付け

発振器取り付け

ボートへの取り付け

魚探の電源も初めは電動リール用(と云ってもミニバイク用です)を使っていましたが、重いしそこまでの容量もいらないので、今はモバイルバッテリーを使っています。魚探の電源としてだけなら10000mAの容量があればつけっぱなしでも余裕で1日持ちます。但しスマホは5Vですが魚探は12Vなので、12Vが出力できるバッテリーであること。またUSBでないとモバイルバッテリーにつなげないので、魚探に付属のコードの赤黒のワニ口クリップを外してネットで購入したUSB変換コードに付け替えました。魚探の余分なコードを取り纏めておくため、またバッテリーが水を被らないようにするために、側面に穴を開けてコードを通した後バスボンドで防水したタッパーに収めて蓋ができるようにしています。

実釣時はモバイルバッテリーもタッパーの中に入れて蓋を被せます

 周りを見ていると、皆さんいろいろと工夫をしているようです。私にとっては道具の改良や自作も楽しみのひとつ、試行錯誤してTotalでは高くついていた、ということも多々ありますが・・・。