春に富士五湖の西湖でボートワカサギデビューをした友人(2024.4.22 友人と西湖でボートワカサギ)、基本土日が仕事の日が多いので休みがなかなか合いませんが、11月は1回土日の連休があったので、始めたからには共にボートワカサギを極めん!! と一緒に芦ノ湖のボートワカサギに行って来ました。
11月9日(土)06:40に芦ノ湖・箱根湾の釣り船店から出艇しました。天候は晴れ、気温は9℃で風もなく釣り日和、4日前まで曇り時々雨の予報でハラハラしていたのが嘘のようです。
箱根湾は駅伝のゴール・スタート地点、箱根関所跡や観光船乗り場があるところ、県営駐車場(無料)の前に釣り船店の小屋が4軒並んでいます。今回お願いした釣り船店、エンジン付きは要予約ですがローボートは予約不要(というより受け付けていません)、日の出時刻の少し前に開店し順次受付・出艇です。6時少し前に店に着いたのですがラスト一艘の3人乗りボートを借りることができました。店主のおばちゃんに聞くと店を開けた5時30分には既に釣り客が列を作っていたそうです。ちなみに芦ノ湖では釣り自体は日の出1時間前から日没1時間後までOKです。
ボートは2人乗りと3人乗りがあり、料金は3人乗りの方が少し高いですがバスやトラウトにも使われるので幅もあって一回り大きく安定していて、生け簀もついています。2人でなら3人乗りを借りる方がゆったりして楽、これも西湖でなく芦ノ湖にした理由です。
出艇時は船外機付きボートでポイントまで曳航してくれ、魚探を睨みながらアンカーを入れてくれます(並んだ4軒とも)。電話をかければトイレの送迎もしてくれます。もちろんオールもあるので自分でアンカーを上げ下ろしして移動したり、トイレや休憩で桟橋に戻ることも可能、エレキを付けたり船外機付きボートを借りて群れを追っているワカサギ師もいます。
また三島から箱根に登るR1号は途中のバイパス化が進みずいぶん楽になりました。静岡からは西湖も芦ノ湖も同じ距離感でしたが、新東名・伊豆中央道・R1を走り継げば1時間30分もかかりません。
桟橋発着で長靴不要、乗り降りも荷物の積み下ろしも楽、ポイントまで曳航してくれトイレの送迎もあるので、家族や気が置けない友人となら芦ノ湖の方が良いかも。女性同士で来るワカサギ女子も珍しくないようです。
予定より遅れて7時前にようやく釣り開始、曳航が最後のグループだったのでこの時間になりました。この日アンカリングしたのは桟橋から5分程、観光船乗場の目の前の水深18~20mのポイント。
長めの竿・長仕掛け・スピニングリールが芦ノ湖のワカサギ釣りのスタイルで、針も3号を薦められますが、私はいつもの手作り穂先&手巻きリール、全長90㎝くらいに詰めた小物竿&小型スピニングリールの2セットに小アジ小イワシ用のファイバー付2.5号6本バリの仕掛けと底針付き4号オモリでスタートしました。
友人もいろいろ研究したようで、古い竿を使って1mと1.5mを2本作ってきました。またフックで舷側にかけロッドホルダーで固定する活かし水槽も作ってきました。100均で買ったものを組み合わせて工夫したそうです。
そう、皆こうしていろいろと工夫をし、苦労や失敗を重ねながらボートワカサギにはまって行くのですよ。多分次回はもっと進化していたり、新たな手作りの道具が増えていることでしょう。
肝心の釣果ですが、朝のうちは飽きない程度にポツポツ釣れたのが陽が高くなるとピタリと止まり後は忘れた頃に単発で釣れる程度で、途中1回小移動して2時半まで粘りましたが私は50匹弱、友人は30匹弱という釣果に留まりました。ただ型は良く9~13㎝くらいが揃っていました。周りのボートを見ていても同じような様子だったのですが、上がって店主のおばちゃんに聞いたら一番早く出艇した常連さん2人は昼上りで300匹と160匹釣ったそうです。芦ノ湖も朝の数時間が勝負とのことだったので、スタートダッシュが効いたのでしょうか。
雲が多めで途中少し風も吹きましたが終日晴れ、富士山が丁度外輪山の一つに隠れてしまうポイントだったのは少し残念ですが、紅葉が始まった山に囲まれた湖、横を走り抜ける観光船にたくさんの乗船客が乗ってはいても湖上は静か、多少釣果が悪くてもまぁいいか、と思えてしまうのが湖のボートワカサギです。
ちなみにお金がもったいないからもうやめたら~などと家族に言われないよう、私の釣果は友人に持ち帰ってもらいました。唐揚げとアヒージョにして食べたとのこと。おばちゃんは大きなワカサギは焼くのが一番と言っていました。
上ってから店主のおばちゃんに聞いた、芦ノ湖のワカサギメソッドです。出艇する前に聞いておけば良かった・・・湖によって釣り方もずいぶん変るのですね。
・長さ1.8mくらいまでの竿にスピニングリール、キャスティングロッドでも良い
・針は年間を通して3号、エダスは少し長めが良い
・ラインは感度が良いPE、PEなら1号2号の太いものでも良い
・タナはべた底、オモリは底から上げない、中層は仕掛けの長さでカバー
・でも誘いは必要
・オモリは4~5号、落下速度優先
・集魚板など余分な装飾はつけたらダメ(嫌われる)
・餌は常に新しいものに付け替える、仕掛けを上げる度に針3~4本ずつで良いから付け替える
・魚体が大きいので硬い穂先でも明確にアタリが出て向こう掛かりするので柔らかい穂先、短竿、軽いオモリで小さなアタリを取って合わせる、などと考えなくて良い)
今日は全てに反する釣りをやっていました。本当ですかね、これだけ見ると随分ラフな釣り方ですが、そうなら多少外れてももっと釣れそうな気もしますけど・・・。
湖ごとに推奨される釣り方があるので難しい。聞いたセオリーを芦ノ湖で一度しっかり試してみる必要がありそうです。またこのメソッドを西湖に持ち込んだらどうなるのでしょう。西湖のワカサギは卵を芦ノ湖から持って行っているのでDNAは同じ、西湖でも試してみる必要もありそうです。
本日の費用
遊漁券 1人1日 ¥1800
ボート 2人乗り1日 ¥5000÷2
餌(赤虫) ¥400÷2
高速代 新静岡-長泉沼津 ¥1130×2÷2
燃料費 78㎞×2 ¥1040×2÷2
計 ¥6670/1人