海ときどき山、ところによりキャンプ

オヤジの緩いアウトドアライフ

ボートワカサギ用のアンカーを作ってみました

 ホールディングアンカーは横方向に引かれて爪が掛って効くので、水深の1.5~2倍以上の長さのアンカーロープが必要です。

先日の西湖のボートワカサギでは、強風の中ワカサギのポイントが狭く、しかもブイも係留ロープもない浅場だったので持参のホールディングアンカーでアンカリングしましたが、アンカーロープが長い分ポイントの真上にボートが来るようにアンカーを入れるのも難しく、上手く入れたつもりでも左右に大きく振られてポイントからズレると途端にアタリが止まるという状態、また周囲のボートにも気を使わなければなりませんでした。もちろんロープを短くするとアンカーが効かずにズルズル流されてダメ。周囲のボートはポイントに最も近い釣り宿(私とは別)から出艇していて、釣り宿で貸してくれるアンカーは薄い円筒状あるいは方形のコンクリートなどのブロックでしたが短いアンカーロープでも流されることはなく、上手くポイントに停めた人は左右の振れも少なくコンスタントにワカサギを釣っていました。

西湖はブイ係留が前提なので常にアンカーが積んであるわけではありませんし、あってもボートの数だけ揃っていないこともあります(ブイの数を上回るボートが出てブイからあぶれた時に貸し出す感じ)。店前のポイントが急深でアンカーが効かないので用意がないところもあります(私がいつもお願いする釣り宿もそう)。爪がないアンカーでもしっかり停められるのは重さなのか、面の摩擦で止めるのか、砂泥の吸着効果なのか・・・。そういえば河口湖で借りたボートのアンカーも円盤状の鉄塊でしたし、芦ノ湖も方形状の鉄塊だったと思います。横に引かれても起き上がったりひっくり返ったりすることがない平たい形状であれば爪やスパイクがなくても良いのかも。

 ということで、身の回りのものを集めて円盤状のマイアンカーを自作してみました。イメージは円盤投げの円盤にロープをかけるフックをつけたもの。そこで家の中を探し回ったところUSJ土産のチョコレート菓子の空き缶を発見、直径20㎝・高さ4㎝、内容積1.25Lなら中に金属を詰めれば隙間があっても5Kgくらいにはなりそうで形も大きさもイメージに近い!!

空き缶製円盤形アンカー

①材料はチョコレート菓子の空き缶、フック取り付け座金、補強金具、ボルトナット、ビス、バスボンド、瞬間接着剤、ホットメルト

 中に入れる重りは古かったり余ったりして使っていない釣りのシンカー、同じく古かったり使わなかったりして余ったクギ・ボルトナット・ビス・その他金具や金属片、使い込んで穴が開きかけたアンクルウェイトの中の金属粒(1~2㎜径)約2kg、重りを小分けして詰めるビニール袋

②空き缶は薄いブリキ製、小さくても中に重りを詰め込めば5kg以上になる計算なので、面で支えるようにしないと耐えきれないと思い、蓋の裏全体にアルミテープを貼り重ねて補強し、フック取り付け座金と補強金具で蓋を表裏から挟んでボルトナットで取り付けました。中に水が入らないよう座金の裏とボルト穴にはバスボンドを塗りました。

③缶の中にシンカーや古金具、金属片を入れ、アンクルウェイトの金属粒で隙間を埋めて重りにしました。薄い缶なので穴が開いても中身をばらまかないよう出来るだけ空気を抜いて小さなビニール袋に小分けし、隙間なく詰め込みました。

④防水のため蓋裏にバスボンドを塗って蓋を閉めました。蓋に小さな穴を開けて空気を抜き、後でホットメルトで塞ぎました。

⑤バスボンドを入れながら缶の周囲を等間隔でビス止めしました。ビス止めだけでは缶が耐えられないので、蓋の隙間に瞬間接着剤を流し入れて補強しました。

⑥缶底に2重にアルミテープを貼って補強しました。

⑦一応完成、重量は5.2Kgになりました。

 

イメージ通りのアンカーが出来ました

USJのロゴがついた空き缶

シンカーや金属片を詰めて5.2kgになりました

蓋が重なった部分をビス止めして補強接着

 手間をかけて自作しなくても、家庭用の漬物の重石などそのまま使えるかもしれませんね。他にもホームセンターのエクステリアコーナーなどで探せば使えそうなものがあるかも。また風が強い日でないと実釣で試せませんし、西湖でも北岸側の砂泥質の浅場でしか使えないかもしれませんが、何も買い足すことなく手持ちの材料や廃材だけでイメージ通りに出来上がったので使うのがちょっと楽しみです。防錆はしていませんが淡水専用のつもりなので、中に水が入らないようにすれば何とか大丈夫かな。